ドイツにあるヨーロッパ中央銀行の本部の周辺で、財政緊縮策に反対するデモの参加者の一部が暴徒化して警察と激しく衝突し、現地のメディアは数十人のけが人が出たほか300人以上が逮捕されたと伝えています。 デモが始まる前、参加者の一部が警察車両や一般の車両に火をつけたり警察に石を投げたりするなど暴徒化し、これに対して警察が放水や催涙ガスで応酬するなど、激しく衝突しました。 現地のメディアは、今回の衝突でデモ隊と警察の双方で合わせて数十人のけが人が出たほか、300人以上が逮捕されたと伝えています。 これについてヨーロッパ中央銀行は声明を発表し、「ヨーロッパ中央銀行の運営に支障はなく、記念式典も予定どおり実施する」としています。 ユーロ圏では、財政状況が厳しい国を中心に財政緊縮策を進めていますが、デフレへの懸念が強まるなど景気低迷が続いていて、ことし1月にはギリシャで緊縮策に反対する政権が誕生するなど