世界に衝撃を与えた真珠湾攻撃。それは日本が敗北への道を歩み始めた決定的瞬間でもありました。しかし、その攻撃が行われた昭和16(1941)年12月8日からさかのぼること約半年、若きエリートを集めた「総力戦研究所」で行われたシミュレーションで「日本はアメリカに負ける」と予言されていたのです。そしてその中には『虎に翼』で岡田将生さん演じる星航一のモデル・三淵乾太郎も――。『昭和16年夏の敗戦』(著:猪瀬直樹)をもとにその背景と経緯を紹介します。(全2回記事の前編) 予測されていた「日本必敗」という結論 太平洋戦争については、軍部の暴走によって無謀な戦争に踏み切った結果、敗戦を喫したというシナリオが、おおむね今の日本人のあいだに浸透している見方だろう。 だが、当時の軍人たちが無知蒙昧な悪人集団であったというとらえかたは、あまりにも表面的である。 なぜなら、開戦後のシミュレーションは、適切な人材とデ
![『虎に翼』岡田将生さん演じる航一モデル・三淵乾太郎が所属<ある機関>総力戦研究所とは?若きエリートたちは「日本必敗」を開戦前に予測したが… 昭和16年夏の敗戦<前編>|芸能|婦人公論.jp](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a7769a31fc70326d4618a413046324e675f0bc7f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ffujinkoron.jp%2Fmwimgs%2Fa%2F4%2F-%2Fimg_a465e37500ef95a162e5672a227d101e85400.jpg)