みなさんこんにちは。月に1度の読書コラムです。今回のテーマは「宗教」です。 ISILが次々と人質を残虐なやり方で殺害し、その映像を世界中に公開するなど、「宗教」をキーワードにした出来事が世界にはあふれています。グローバルにビジネスを展開するうえでも、宗教に対する基本的な知識を持っていることはとても大切であり、それなしで仕事をするのはもう難しい時代に入っているのかもしれません。 教育や経済学もそうですが、宗教も皆さんにとって一見、身近で普遍的に思えるテーマであるため、きわめて研究蓄積の深い分野であるにもかかわらず、一般論が繰り返し世論を席巻しがちであるという宿命を負っていると思います。そこで今回は、読書を通じて宗教について真面目に勉強してみましょう。 まず、そもそも宗教って何だろう? という始原の問いを押さえておくには、この本がお勧めです。『岩波講座 宗教第一巻 宗教とはなにか』(岩波書店)