カステル伯爵の興した独ファーバーカステル社は、今から250年近く前に、六角形の鉛筆デザインや芯硬度を取り決めた伝統ある会社だ。鉛筆に「鉛筆削り」の付いたキャップ(エクステンダー)を組み合わせた「UFOパーフェクトペンシル」やそのプレミアム版「伯爵コレクション」などを世に送り出している。その伝統や薀蓄、仕様や性能で多くのファンを持ち、ポルシェ博士をはじめとして、多くの学者やデザイナー、建築家などに愛用されている。 さて、鉛筆を使うには、鉛筆削りは必須のアイテムだ。また、ボールペンとは違って、書き損じても消しゴムさえあれば、何度でも修正が効くのが鉛筆という筆記具の特長だ。そういう意味で、歴史ある文具=鉛筆を使うには、鉛筆削りと消しゴムの2つは重要かつ不可欠な周辺アイテムといえるだろう。 ファーバーカステル社は、鉛筆にその2つの装備を付けて「UFOパーフェクト・ペンシル」と命名した。筆者も、その