2020.06.18 これまで対面診療を重視してきた日本の診療体制は、2020年新型コロナウイルス感染症の拡大により、時限的・特例的ながら規制が緩和され、初診からのオンライン診療を認めるなど、大きな変化が起きています。同感染症の収束はまだ先のため状況は流動的ですが、2020年5月末の時点での、オンライン診療に関する変更点、対応可能になった診療や禁止事項について概説します。また、今回の規制緩和の影響や方向性を含め、国が描くオンライン診療の今後と、オンライン診療の普及による医師の働き方への影響についても展望します。 初診からのオンライン診療が可能に 日本における新型コロナウイルス感染症は、2月から流行が始まり、3月に急激に拡大しました。この感染拡大への対応として厚生労働省は、2020年4月10⽇、事務連絡「新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的