休みだ、休み。命を掛けて一日中、寝てやろうと決意するものの、そんな事に命を掛けるのも実際、どうかと思いますよ。それに家族の誰よりも頼りにされる存在だ。多分。 剣道の段級審査があるから会場まで送っていって欲しいと次女にお願いされた。会場は隣市の山県にあるらしい。9時からの受付開始とのこと。 おいおい、うちは父子家庭かよ。おら、金曜日の晩なんてほぼ徹夜だし、土曜日にしても寝られたのは午前3時だっただよ。しかも例の頚椎の病が原因の神経痛のお陰で横にもなれねぇし。必然的に寝床は椅子の上になる。 「いいよ」 頼まれごとは二つ返事が自分の信条だ。ただ、あくまでも家庭の中と限定されたことなので、調子にのって金を借りに来たりするんじゃねぇぞ、この野郎。 Googleで「山県市総合体育館」と検索すると、自宅から凡そ28分で行けるらしい。となれば8時半に自宅を出れば余裕で間に合うだろうとそれまで出来るだけグズ