「孤独」って言葉は聞こえがよすぎていけない。これではいかんのだ。そんなに良いものなんかじゃないんだよ。それはつまり、みなから箸にも棒にもかからないものと認識されているということだ。みながみなにとってそうであり、だからこそ他人の生に介入することがいかに困難であるかってことを、これ見よがしなあれこれについて、まったく無駄に(そう、ほんとうに無駄に!)言葉を尽くす君はほんとうに分かっているのだろうか。すべてがあまりに独立に過ぎるからこそ、その区別は無意味であり、比較なぞできぬその必然的な結論として、特権なぞどこにもないのだからと、幼少の頃より自らに言い聞かせてきた。それを了解した上でで喋ることができるひとつの極は「わるふざけ」。それは至高の文芸であり文学でない。私はまず、まさにそれを愛する。 そしていま一つの極とは何か。「それはほんとうに言わずにはいられないことなのか?」漏れ出さざるを得ぬものに