虐待による死亡事件が後を絶ちません。児童相談所で働く児童福祉司の数が不足し、その質も問われています。児相の専門性を向上させるために、子どもと家庭福祉に特化した新しい国家資格「子ども家庭福祉士」(仮称)を創設するべきだとの意見が専門家から出ています。どんな専門性が必要で、なぜ国家資格が必要なのか。みなさんと考えます。 「子どもへの知見ある職員、不可欠」 父親から虐待を受けていた千葉県野田市の栗原心愛(みあ)さん(10)が亡くなってから約2カ月がたちます。 こうした虐待死事件が起きるたびに児童相談所の専門性が問題にされます。今回も、千葉県柏児相が強圧的な父親の要求に屈して心愛さんの一時保護を解除して自宅に帰し、その後は家庭訪問もしていなかったことが明らかになっています。その対応は、問題があったと言わざるを得ません。 ただ、千葉県では虐待の対応にあたる児相の児童福祉司は全員が福祉職など専門職とし
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