ブックマーク / econ101.jp (7)

  • タイラー・コーエン 「女性の声の高さには文化差がある?」(2006年9月5日)

    ●Tyler Cowen, “What does voice pitch indicate?”(Marginal Revolution, September 5, 2006) 日女性の声は他の大抵の国(文化)の女性の声と比べて甲高い傾向にある。アメリカ女性の声は日女性の声よりも低い傾向にあるし、スウェーデン女性の声はアメリカ女性の声よりも低い。そしてオランダ女性の声はスウェーデン女性の声よりも低い傾向にある。声質の違いは自他の差異を表現するための方法の一つである。オランダ社会では理想の男性像と理想の女性像との間に大して違いがなく、そのためもあってオランダでは男性と女性との間で声の高さにほとんど違いが見られないのだ。オランダでは高音よりは中低音の声の女性の方が魅力的だとも思われている。 以上はつい最近(2006年8月に)出版されたばかりの興味深い一冊である『The Human Voice

    タイラー・コーエン 「女性の声の高さには文化差がある?」(2006年9月5日)
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    akupiyo 2023/10/17
  • ジョセフ・ヒース「少年とセックスと本とビデオゲーム」(2017年8月2日)

    Boys, sex, books, video games Posted by Joseph Heath on August 23, 2017 | gender 教育者のほとんどが気づいていることがある。我々の社会において男の子がを読まなくなっていることだ。「文学の危機」とまで呼んでしまうのは少し大げさかもしれない。それでも、男の子がを読まなくなっている現象は現在進行であり、問題でもある。私には12歳の男の子と13歳の女の子がいるので、親としてここ数年にかけて、この現象を注視してきた。おかげで文学の中でもYA(ヤングアダルト:若年層向け)分野で何か起こっているのかを、私の同世代の誰よりも精通することにもなってしまった。よって以下、この分野におけるいくつかの観察事例だ。 女性は小説一般において読者層の多数派を占めているわけだが、YA文学分野では、(成功した)作家の多数派も女性になっている

    ジョセフ・ヒース「少年とセックスと本とビデオゲーム」(2017年8月2日)
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    akupiyo 2020/08/13
  • ポール・クルーグマン「失業者を叩く世間知らずな保守派」

    Paul Krugman, “A Conservative Disdain for the Unemployed,” Krugman & Co., September 26, 2014. [“John Boehner’s Theory of the Leisure Class,” September 19, 2014; “Return of the Bums on Welfare,” September 20, 2014] 失業者を叩く世間知らずな保守派 by ポール・クルーグマン Doug Mills/The New York Times Syndicate 下院議長ジョン・ベイナーに言わせると,失業中のアメリカ人どもが仮病のサボリ野郎なのは実に明瞭で,はたらく気もサラサラなくて福祉にたかる怠け者なんだって:「おそらくはこの2年ほどの経済から生まれた考えなのでしょう,こんな言い分がありま

    ポール・クルーグマン「失業者を叩く世間知らずな保守派」
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    akupiyo 2014/09/27
    “いったいどれだけ切り離されていれば(あるいはどれだけ鈍感なら),「そういう人たちが働きたがらないのがここにある問題だ」みたいに考えられるんだろう?”
  • ポール・クルーグマン「栄えるな,早めに死ね」

    Paul Krugman, “Don’t Prosper and Die Early,” Krugman & Co., March 20, 2014. [“Don’t Prosper and Die Early,” The Conscience of a Liberal, March 16, 2014.] 栄えるな,早めに死ね by ポール・クルーグマン 今月はじめに『ニューヨークタイムズ』に載ったアニー・ロウリー記者の記事は読んでよかった.持つ者と持たざる者で平均寿命の差が大きくなっている状況を伝えている(ここで読める:LINK). ただ,多くの読者にこれが初耳に思われているばかりか,政策担当者や評論家にもそう思われているらしいのが,なんと言うか,いらだたしい.多くの経済学者は,長年にわたってこの点を広く伝えようとつとめてきた――人々が社会保障とメディケアの受給開始年齢を引き上げようと求

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    akupiyo 2014/03/29
    日本の寿命格差の研究は、さっとググってこのあたりが読みやすいか。http://diamond.jp/articles/-/18622 http://www.nli-research.co.jp/report/report/2009/04/repo0904-t.pdf
  • アレックス・タバロック 「最低賃金を巡る秘話」(2005年10月25日)

    ●Alex Tabarrok, “The secret history of the minimum wage”(Marginal Revolution, October 25, 2005) 20世紀初頭のアメリカでのことだ。進歩派(progressives)の知識人の面々が、最低賃金を導入せよと訴えた。それだけではない。労働時間や労働条件に対して法的な規制を加えよとも要求したのだ。・・・と聞かされても、何の驚きもないことだろう。進歩派という名にふさわしい振る舞い・・・でしょ? しかし、進歩派の面々がどうしてそうしたのかを知れば驚くかもしれない。その理由とは? ヒント:進歩派の多くは、法律(労働法)の適用対象を「女性、それも女性だけ」(”for women and for women only”)に限定していた。 当時の進歩派の知識人たち――具体的には、リチャード・エリー(Richard

    アレックス・タバロック 「最低賃金を巡る秘話」(2005年10月25日)
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    akupiyo 2014/03/06
    夫は仕事、妻は家事という(近代型の)性別役割分業が生まれるのは工業社会。最適賃金はそれを促進するために導入されたというお話。
  • ポール・クルーグマン「人々はほんとに分相応なものを受け取っているのか?」

    Paul Krugman, “Do People Really Get What They Deserve?,” Krugman & Co., February 21, 2014. [“Vox Anti-Populi“; このブログ版の訳文はすでに掲載済みです)] 人々はほんとに分相応なものを受け取っているのか? by ポール・クルーグマン PETT/The New York Times Syndicate ぼくの学生だったリチャード・ボールドウィンが編集してる VoxEU は,いま現在の政策をとりあげる経済オンライン・ジャーナルだ.そこに,格差に関するすぐれた記事が2つ掲載されている. 1つ目は,英ウォーウィック大学の経済学教授アンドリュー・オズワルドとメルボルン応用経済学・社会研究所のフェローであるナッターヴート・ポータヴィーによるもので,相続や自らの努力によってではなくて,宝くじに当

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    akupiyo 2014/02/23
    計量経済学の証拠は“ガミガミ屋の左翼なら,政治的な態度は階級によって形成されているとか,大きな格差のイデオロギー的な正当化はたんに階級利害を隠すものでしかない,”をおおむね支持。
  • ポール・クルーグマン「中流階級を再定義する」

    Paul Krugman, “Redefining The Middle Class,” Krugman & Co., February 7, 2014. [“The Realities of Class Begin To Sink In,” January 27, 2014] 中流階級を再定義する by ポール・クルーグマン Victor J. Blue/The New York Times Syndicate アメリカにはおかしなことがあれこれある.その1つは,長らく見られる傾向として,自分のことを中流階級だと考えてる人たちがとてつもなく広範囲にまたがっている点だ――そして,彼らは自分を欺いている.国際的な基準にてらせば貧困者ってことになるはずの低賃金労働者たちは,中央値の半分を下回る所得でありながらも,自分たちは中の下にあたる階層だと考えている.その一方で,中央値の4倍や5倍の所得を

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    akupiyo 2014/02/09
    “「下層」のいろんな範疇を合計した数字は,いまや人口の過半数に迫っている――正確に言うと,えっとね,47パーセントに近い” 日本の階層意識の調査結果でよく使われるのはこれ。 つ http://www8.cao.go.
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