国連のグテーレス事務総長は、イスラエル軍とハマスとの軍事衝突のきっかけとなった去年10月のハマスによる大規模襲撃後、占領地でのイスラエルによる入植活動や、パレスチナ人に対する強制的な立ち退きが急増しているとして、直ちに停止するよう求める報告書を発表しました。 この報告書は、イスラエルによる占領が続く東エルサレムやヨルダン川西岸、ガザ地区、そしてゴラン高原について、ことし5月末までの1年間の状況を国連がまとめたもので9日、公表されました。 報告書は、イスラエル軍とイスラム組織ハマスとの軍事衝突のきっかけとなった去年10月のハマスによる大規模襲撃後に「入植活動は拡大し、イスラエルの治安部隊や入植者によるパレスチナ人に対する暴力は劇的に増加した」と指摘しました。 そのうえで「パレスチナ人に対するイスラエルの差別的で抑圧的な支配はさらに強固なものになった」と批判しています。 具体的には、東エルサレ