エンジニアと英語Atlassianの一件があってから、どれほど満たされたエンジニア生活を送っていても僕の心の中には常に「海外でソフトウェアエンジニアに挑戦したい」という情熱がずっと消えない日焼け跡のように燻り続けることになった。 英語を使って働いてみたいという思いを抱いたのは初めてではない。 これまでのソフトウェアエンジニア人生を通じて、僕は常に若く聡明な同僚たちに対する劣等感に苛まれてきた。かたや幼少期から一度の回り道もすることなく大学で情報科学の門を叩き、複雑な確率論だの組合せ論だのを何年もかけて研鑽してきた英俊たち。対するこちらは何も考えずに京都の名門動物園の門をくぐり、貴重な20代前半をパチンコ屋と雀荘の煙の中で大当たり確率だの両面待ちの組み合わせでロンだの言って過ごしてきたゴロツキである。土台勝負になるはずがないのだ。 一方、僕が二度の大学生活を通して身に付けた英語は意外な武器で