2007年2月28日に日立キャピタル株式会社にて行われた研修会「ゴシック体がメイリオになるまで」の講演原稿を、一部編集したものです。 レタリングとの出会い 今日では“レタリング”と言う言葉を殆ど耳にせず、“タイプ”とか“フォント”が「文字」全般を指すようになってきています。 私の「文字」との出会いはレタリングの通信教育(日美)で、中学3年頃と記憶しています。その後通信学部から東京デザインスクールへ進むことになり、そこで小塚昌彦氏からレタリングの授業を受けました。その後、氏の力添えを頂いた事で長く文字と関わり現在に至っております。 当時は筆で直線を引く技術(溝引き)で、デッサンした文字のアウトラインを描き、内を筆で塗りつぶして作成していました。小筆を使い13mm角に名前を明朝体やゴシック体で書いたのを思い出します。 その後ロットリングに代わり直定規と曲線定規を使い同様に描いていました。学校卒