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ブックマーク / kenmogi.cocolog-nifty.com (5)

  • 茂木健一郎 クオリア日記: 「雑経験」が大切なゆえん

    人間の能力というのは 不思議なもので、 何がどこで役に立つかわからない。 自分が経験したこと、 取り組んだことが、脳の中で 分解され、育まれ、 思わぬかたちで生の支えに なってくれる。 その脈絡は、なかなか読み切れる ものではない。 『バザールでござーる』 や『ドンタコス』、『モルツ』などの コマーシャルや「ピタゴラスィッチ」 で有名な佐藤雅彦さんは、 学生時代はホッケーをやっていたのだという。 ものすごいスピードで飛んで来る パックに、スティックを突き出す。 そのタイミングを合わせるのが、 最初から得意だったという。 そのような時間感覚と、 佐藤さんのCMの何とも言えない リズム感覚の冴えは、関係している ように思う。 アインシュタインは、大学卒業後 職がなくて、しばらく家庭教師などを していつないだあと、 特許局の職員となった。 「街の発明家」が持ちこむ 混沌としたアイデアを 聞き、

  • 茂木健一郎 クオリア日記: 斎藤環さんへの返信

    » [認知科学]復信『茂木健一郎さんから斎藤環さんへの手紙』 トラックバック 葉っぱのBlog 双風舎さんからの予想通りのサプライズでした。 茂木さんらしい「底が抜けた主体」、「必然と偶然」の偶有性。 二年半の時は一瞬でもある。 http://sofusha.moe-nifty.com/blog/2010/01/post-152e.html#more ということで、日、2010年1月 5日 (火)に待ち焦がれた復信『茂... [続きを読む] 拝読いたしました。 特に興味を持ったのは『■統計的描像を超えて』の部分。 中でも『自分自身にとっても、家族や友人たちにとっても、生きているかどうかという「0か1か」の質問にだけ意味があるのであって、「30%生きている」という中途半端な記述には意味が見いだせない。』と「完走できる確率は30%」といったような、統計的真理などではありませんでした。』 この

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    align_centre 2010/01/06
    "茂木健一郎 クオリア日記: 斎藤環さんへの返信"
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 「魂の領域」が始まる

    木のインボイス劇場で、 ブルーマン の公演を見る。 先立ち、ブルーマンの三人と 記念撮影をした。 昨年、ラスベガスの学会に行った 時に見て、とても面白かった。 現代アートのセンスが活かされていて、 批評性もあり、 それでいて言語に依存しない、 小さな子どもからお年寄りまで、 誰でも素朴に楽しめる、 完成度の高いステージが 日でどのように受け入れられるのか、 楽しみだった。 インターネット・カフェなどの モチーフを入れて、東京に 「ローカライズ」されたステージは 観衆を巻き込んで あっという間に過ぎていった。 アルベルト・アインシュタインは、 かつて、「相対性理論」の意味を聞かれて、 「かわいい女の子の横に座っていると 一時間はあっという間に過ぎてしまうけれども、 熱いストーブのすぐ横にいるとものすごく 長く感じられるでしょう。それが 相対性理論です。」 と答えた。 ブルーマンの時間は

  • 茂木健一郎 クオリア日記: 「対立概念に補助線を引け」

  • 茂木健一郎 クオリア日記: 言葉を獲得したというそのプロセスも

    物理的な空間の整理をするのが 相変わらず苦手である。 以前、岩波アクティヴ新書『私の整理術』 の原稿を依頼された時、 周囲からは「お前に整理なんてできない じゃないか、そんな原稿書けないだろう」と 散々言われたが、蛮勇をふるって執筆した。 その時に書いた原稿がこれである。 小学校の時のアルバムが出てくれば、しばし整理している手元を止る。写真を眺め、はるか昔に思いを寄せる。昔の回想などという「ムダなこと」などせずに、さっさと整理を終えてしまうのは、モノの整理としてはいいのかもしれないが、脳の整理としてはどうだろうか。手の動きが止まっている間、物理的な荷物の整理は止まっているが、より重要な「情報の整理」が脳の中で進行しているのである。その結果、友達の名前でインターネットを検索するような、新しいつながりへのきっかけが生じるかもしれない。そのようなプロセスにたっぷり時間を与えてあげることの方が、物

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