東証一部上場の大手住宅メーカー・タマホームで、幹部らへの「風俗店利用」を推奨していた取締役が、その件が報道された後、社内で表彰されていたことが「週刊文春」の取材で分かった。タマホーム社員のA氏が語る。 「先日、『優秀社員表彰』の通達が届いて我が目を疑いました。あの加賀山氏の名前があったんです」
東証一部上場の大手住宅メーカー・タマホームで、幹部らへの「風俗店利用」を推奨していた取締役が、その件が報道された後、社内で表彰されていたことが「週刊文春」の取材で分かった。タマホーム社員のA氏が語る。 「先日、『優秀社員表彰』の通達が届いて我が目を疑いました。あの加賀山氏の名前があったんです」
パラリンピック開幕前に、東京の新規感染者は5000人を超える可能性が。中等症の患者が急増しつつあり、第4波の大阪のような医療崩壊になりかねない――。 東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数は、7月12日の緊急事態宣言発令後も、勢いは衰えていない。1週間平均の感染者数は、前週に比べ約1.35倍となった(7月25日時点)。 「前週比で、感染者数の増加率約1.3倍が続けば、パラリンピックの開幕直前の21日には、5235人となってしまうのです」 こう語るのは、京都大学大学院・西浦博教授(44)だ。今回の五輪は、無観客で行われることになったが、その“無観客開催”を求めた尾身提言のメンバーでもある。西浦氏が続ける。 感染拡大に危機感を抱く西浦氏 「ただ、これはあくまでも期待値。感染拡大を懸念し、リモートワークがさらに進むなど人々の行動変容が起きて、前週比1.3倍でとどまった場合です。実際には、もっと
当該記事についてタマホームは7月22日付けで「事実と異なる内容が含まれており(略)誤った印象を与える」とするリリースを公表。だがその後も、複数の同社社員から情報提供が相次いだ。そのうちの一人、社員のA氏より、「ネット上の真偽不明な説に飛びついてはコロナについて不可解なアドバイスを連発する社長の実態を伝えたい」と、社内動画「タマちゃんTV」が提供された。 例えば昨年2月の動画では、玉木氏はこう語っている。 ある学者さんから聞いた話ですが、新型コロナウイルスはマイコプラズマの菌に、エボラとHIV、いわゆるエイズですね、エイズの菌を混ぜて作ったウイルスだと言われております また昨年4月の動画では、こう語っている。 「コロナになったら死ぬんじゃないか」とかですね、不安になっていると思います。そういう時どうすればいいか。秘密の言葉を、こっそりと教えたいと思います。それは「大丈夫、大丈夫」ということで
菅義偉首相が、長男の正剛氏が筆頭株主の会社から長年にわたり、多額の政治献金を受けていることが「週刊文春」の取材で分かった。 これまで菅氏は、長男による総務省幹部への違法接待問題について追及を受けるたびに、成人した長男と自身の政治活動とはまったく関係のない「別人格」だと何度も強調してきた。 正剛氏が筆頭株主の会社は、株式会社ステーションキャラバン(横浜市、以下ステーション社)。 関係者によると、同社が1982年に設立された際、菅氏が全株式2万株の半分、1万株を持ち筆頭株主となった。 ステーション社のA社長が語る。 「以前、経営した喫茶店が駅ビルの建て替えで立ち退きになった際、菅さんが探してくれたのが今の場所(JR横浜駅南口)でした。しかし、JRの駅ナカは家賃が高く、1年経ったところで(経営が)まずい状態になってしまった。そこで、JRの担当者が『菅さんのこともあるし……』と言って家賃を下げてく
キリストが中国人女性に転生したという教義を信じる「全能神」は、1990年代から今世紀にかけて勢力を伸ばした中国のプロテスタント系新宗教だ。2014年には山東省のマクドナルドの店内で、勧誘を拒否した女性を信者たちが撲殺したとされる事件も、中国メディアにより報じられている。彼らは当局からは「邪教」として弾圧を受けており、中国国内では地下活動を余儀なくされる「秘密結社」化した存在となっている。 中国ルポライターの安田峰俊氏は著書『現代中国の秘密結社 マフィア、政党、カルトの興亡史』(中公新書ラクレ)で、日本国内で暮らす信者へのインタビューをおこなったほか、全能神が成立した経緯とその教義の性質にも切り込んでいる。同書から一部を抜粋・再編集して紹介しよう。(全2回の2回目/前編を読む) ◇◇◇ 中国の「邪教」筆頭へ 中国におけるプロテスタントは、三自愛国委員会という政府系の組織により統括され「中国共
この事件を受けて、SNS上では、「フェミサイドではないか」という多数の声があがった。こうした声が聞かれるのは、被害者を「ランダムに」選んで殺害する無差別殺人として、この事件が報道されてしまうことを危惧するためだ。 この事件は「わいせつ目的」、すなわち女性に性的暴行を働こうとして失敗し、殺害したものであるため、殺されたのが女性であったことは決して「ランダムな」選択の結果ではない。言い換えると、「被害者が女性である」という事実が、この犯行の理由・原因の重大な要素を占めている。 日本ではあまり聞き慣れないフェミサイドとは、以下で見ていくように、まさにこうした性質をもつような殺人事件を社会問題として取り上げるための概念だ。 本記事では、今、国境を越えて多くの国で女性たちが連帯する際のキーワードにもなっているこの概念を紹介することで、福岡で起きたこのおぞましい事件を理解するための一つの視角を提供した
京都名物のひとつともいわれる「冬の底冷え」。キーンと足元から凍りつくような独特な寒さに冬の京都を実感したことがある人も多いだろう。しかし、今年の京都の冬は一味違った。記録的な暖冬だったのである。 もちろん初雪も観測史上もっとも遅く、まるで小春日和がずっと続くような冬となった。マンションの廊下でオーナーのおばちゃんに行き遭っても、寒さをいたわり合う型通りの時候の挨拶がどうにもしまらない。そもそも寒くないのだ。 「寒いのは寒いのでかなんけど、こんなけぬくかったら、なんや京都ちゃうみたいやわ」
“──畜生! 人類がかぜをひいてほろびるなんて、なんて人を小馬鹿にした結末だ。アーメン” こちらは日本SF界の巨匠・小松左京が1964年に発表した『復活の日』に登場する一節だ。イギリス陸軍細菌戦研究所から漏れた新型ウイルス「MM-88」が全世界に拡大する物語を描いた名作である。 「MM-88」は3月ごろから世界に広まり、当初は「チベットかぜ」という新型インフルエンザだと思われていたが、強力な感染力と高い致死率、完治後も再発する、発熱症状がない者も突然コロリと死亡する――といった特徴を持っていた。やがて5月下旬にソ連首相が病死したころから、各国の医療体制やインフラの崩壊がはじまる。 日本でも6月中旬から主要交通網や電気・水道網が寸断され、同月末には日本国民の8割が死亡する。事態の悪化は止まらず、7月第3週には大統領を含めたホワイトハウスのスタッフが全滅してアメリカ合衆国が崩壊。そして9月上旬
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