大阪市が職員約3万4千人に入れ墨の有無を尋ねた調査をめぐり、約15人が調査への回答を拒否していることが、市関係者への取材でわかった。橋下徹市長は拒否した職員を昇進させない方針を示しており、市は回答拒否者を懲戒処分にする方針。30日にも、橋下氏と市人事室が具体的な処分内容を検討する。 入れ墨調査は今月1〜10日に実施。締め切りまでに110人が「入れ墨をしている」と回答する一方、約500人が未回答だった。このため、橋下氏は未回答者に改めて回答を求めるよう各部局に指示。その結果、回答してきたり、長期病欠中で回答できない理由があったりする職員以外に、調査への回答を拒否するとした職員が最終的に約15人にのぼったという。 拒否した職員に対して、上司が面談などで回答意思を確認したところ、「入れ墨自体は個人の表現の自由であり、調査はプライバシーの侵害にあたる」「調査には納得できない」などと説明している