ゲームと共に歩いてきた人生だった。ゲームによって心理的欲求の不足を補って、ゲームによって努力や好奇心を膨らませて生きてきた。だから私には、ゲーム抜きの人生など考えられない。 ゲームの悪影響を語る大人がいる。懸念するところはわかるし、私も今は子どもに無制限にゲームをさせることは良くない、と思っている。それでも、ゲームによって与えられるもの・救われるものがあるのも事実で、案外、まじめに大人をやっている人達はそういう要素に疎かったりする。ゲームオタクなどという狭隘な自意識を引きずってきた人間として、そのあたりを忘れたくないな、と思う。 ゲームを遊ぶ時には、熱中や好奇心が伴っているものだし、「暇を潰すためにゲームをやる」という発想のほうが困難だ。ゲームから楽しみを引き出したい。ゲームに探りを入れてみたい。ゲームで何が出来るのかを確かめてみたい。そういう気持ちのほうが先立ってしまう。 そんなゲームと