1999年5月、Dragon Ash「Grateful Days feat. ACO,ZEEBRA」がリリースされ、散発的なヒットに留まらない日本語ヒップホップの本格的な流行に先鞭をつけた。和製R&Bの流行と、日本語ヒップホップの本格的なメインストリーム化はほぼ同時期の出来事だった。そこではDragon Ashのkjが非常に重要な役割を果たしており、Dragon Ashでのヒップホップへの挑戦のほか、Sugar SoulのEP『Garden』への客演でもヒットをもたらした。 m-floがインディーズデビューしたのは1998年10月のこと。和製R&Bのブームはすでに始まり、日本語ヒップホップのブレイクスルーが待ち構えていた時期だ。メジャーデビューは1999年7月。最初期の代表曲「been so long」は、ループ構造を持ったビートのうえでVERBALのラップとLISAのボーカルがかわるがわ