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ブックマーク / marginaliae.wordpress.com (6)

  • Google の憤ろしき仕様

    わたしは漢字仮名変換には古くは EG Bridge、いまは「かわせみ」を愛用している老頭児マカーであるが、ゆえあってグーグル漢字変換エンジンを持ち出すことがある。ところがこれが腹立たしい。 グーグル漢字変換エンジンの大きなお世話 たとえば「レベル」ってタイプするとグーグル漢字変換エンジンは自動で英綴に直してくれて、「このLevelになると……」と、こういった具合の出力になってしまった。 何者なんだよ、この「俺」ってやつは。洋行帰りの嫌味野郎か、トニー谷か誰かなのか? 横文字なんざ変換候補に入っていなくて結構なのに。大きなお世話だわ、なにがしてぇんだべらぼうめ、余計なことしやがって。それともあれか、r, e, b, e, r, u… って俺がタイプしたのを見ていて、「違いますー、レベルは Level って綴るんですー、ぷぷっ、じぶん英語とか出来ない系?」みたいな煽りをグーグルから喰らっている

    Google の憤ろしき仕様
    allezvous
    allezvous 2017/05/22
    この人がケータイ小説文体を用いると、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬといきなり決意しそうでびくびくしちゃう
  • 各種書類の「記入例」に登場するひとびと

    固有名ではない「山田太郎」 「山田太郎」といえばわたしの世代にはまずは『ドカベン』の山田太郎であろうが、この名前はある意味特権的な名前である。「名前の代表」として使われることが多いのだ。 名前の範例というものがある。 苗字なら英語で「スミス」、フランスで「マルタン」、ドイツで「ミューラー」、スペインに「ガルシア」、ロシアは「スミノフ」——そして日では苗字を象徴するのは「山田」であろう。 数で勝る「佐藤」や「鈴木」をおさえて良く使われるのは漢字の画数が少ないことにも因ろう。 姓名の「名」の方では日では「太郎と花子」。英語では「ジャック・アンド・ベティ」、フランス語なら「ジャン・エ・マリー」、ドイツ語なら「ハンス・ウント・ハンナ」といったところか、スペイン語なら「ホセ・イ・カルメン」に決まりだろう。 名前を象徴する「太郎/花子」、当然お役所などの書類の記入例によく登場する。 納税 太郎(確

    各種書類の「記入例」に登場するひとびと
    allezvous
    allezvous 2015/12/01
    「ジャズゴリラ」は何なんだよ。今28年度の願書を見たら司法みずきとかいうつまらん名前だった。/司法研修所の練習用記録の変名で一番笑ったのは確か中居木村草薙香取稲垣の被疑者と被害者の森。
  • 開発者名を冠した新案器具

    医療器具(手術用具)のカタログに見た 手術用クリップのトップメーカーとして業界に知られる「ミズホ株式会社」というメーカーがある。経済産業省の認定によれば規模は中小ながら、脳動脈瘤手術用の「杉田クリップ」の生産で脳外科医の間で世に欠くべからざるプレゼンスを誇っている会社であり、経産省の「グローバルニッチトップ企業100選」にもノミネートされている。 同社ウェブサイトのカタログを覗こうとすると「あなたは医者ですか」と訊いてくる。正直に「いえ、しがない物書きで……」などと答えると、カタログではなくトップ頁に飛ばされてしまうのだ。門前払いである。「どういうお店か、確かめてから入ってきてね」という具合。あなたの来るところじゃないから…… 完全に一見さんお断り、というか「お医者さん以外お断り」というかんじで、そりゃそうだミズホはプロ相手の特殊な商売である、物見遊山で来られても困るといった態度が実直な感

    開発者名を冠した新案器具
    allezvous
    allezvous 2015/04/28
    100万超えの楽器を試奏なしで買う道楽者がいるとは思えないので、単なるカタログ代わりなんだろう。間違ってポチれないように全品品切れ表示になっていると思われる。
  • いっぽん、にっぽん、さんぽん?

    外国人に日語を教えた経験があるものなら大抵いちどは立ち止まったことのある問題だろう。日語でものを数えるのは難しい——日語では「数える対象」によって数え方が違うのである。日語母語話者にとって当たり前のこの一事が、実はどれだけ難しいものを含んでいるのか、そこを考えるのが小文の趣旨である。 一少年、二少年、三少年 2004年に飯田朝子『数え方の辞典』という好著が話題になり、あらためて耳目がこの問題に集まったのであるが、日語は驚くほどのバリエーションを擁して「ものの数え方」を区別している。ただ名詞に数詞を添えるのではなく、名詞のカテゴリー分別を内包した、いわゆる「助数詞」を添えるのである。 これが例えば英語ならば、a/one boy, two boys, three boys といった具合に数詞を対象の前に付加していくだけでよいが、同じやり方を日語に適用すると「一少年、二少年、三少年」

    いっぽん、にっぽん、さんぽん?
    allezvous
    allezvous 2015/04/28
    99のことをquatre-vingt-dix-neuf(4×20+19)とか言うフランス語もどっこいである。/本は巻物由来も相当あるんじゃないか。
  • 英仏間の二重語、再会する生き別れの兄弟

    このように語彙の二層化が生じると、いきおい人は両者にニュアンス付けをして微妙に「使い分けていく」ようになる。一方が日常語になり、他方が学術語 (mot savant) になったりすることも多い。例えば buy と perchase などでは、訳し分けるなら「買う」と「購入する」と言ったようなニュアンスの差違が生じている。ここではゲルマン諸語系の語彙の方が日常化して、他方を「より専門語的」に仕上げたわけだ。生存競争(使用頻度)から言えば buy の圧勝だろう。 語彙流入の経緯からしても、後発のロマンス諸語系の語彙が学術語を受けもつ傾向が大きいのは事実であるが、もちろん逆の場合だってある。blossom と flower のペア、behaviour と action のペアでは後者のロマンス諸語系語彙の方が日常的になった。これらでは後者が生存戦略上圧勝している。 mistake と error

    英仏間の二重語、再会する生き別れの兄弟
    allezvous
    allezvous 2015/04/07
    超面白い。文学部行かなくてよかった。行ってたら絶対学究になってた。
  • クールな「紙名」を誇る業界紙の世界

    ニッチな新聞というものがある。業界紙などと呼ばれる特殊業界御用達の新聞である。 そういう業界紙のなかに、門外漢の立場からするとはっとするような名前の新聞がある。 たとえば自動車産業の市場規模を考えた場合『日刊自動車新聞』(紙面をご覧下さい)というものがあっても誰も驚かないだろうが…… いやそれどころか『二輪車新聞』(紙面をご覧下さい)というものがあってもまだ驚かないだろうが…… 『自動車タイヤ新聞』(これは是非、その紙面をご覧になって頂きたい)——タイヤ情報に特化した新聞が存在することを知ったならば多くのひとが驚くのではないだろうか。 また『日刊不動産経済通信』という新聞があっても、市場動向というものが莫大な損益を日々生み出している業界の事情を考えれば、こうした専門紙の必要性は判る。 だが……『日屋根経済新聞』(これも是非、紙面をご覧になって頂きたい)という新聞の存在を知ると、随分ニッチ

    クールな「紙名」を誇る業界紙の世界
    allezvous
    allezvous 2015/02/16
    「馬」とかね。もうないけど。
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