某悪友とア○ニー成功を誓い合ってから早半月。僕は未だにその大きすぎる第一歩を踏み出すことを躊躇していた。 「ア○ニー」とはア○ナル・オ○ナニーの略称である。生き急ぐ現代人は何かと言葉を省略しがちだ。それは時にガナニーだったり催ニーだったりウィダニーだったりと枚挙にいとまがない。 ア○ニー成功のための第一歩とは、専用器具の購入を指す。 通常の「ニー」であれば素手でいい。男という生き物は何も高価な筒を買わなくとも、快楽の頂に登りつめることができる。何が再現度だ、何が貫通型だ、何が覚醒だ。手は友だち、と書いて「抜」くと読むんだぞ。 我々は「ニー」の時間に限り、今でも原始人と同じように、生まれたままの姿で狩猟採集の時代の祖先に思いを馳せることを許される。いわば毎夜毎晩の墓参り。盆に故郷へ帰るがごとく。覆水は盆に返らず。溢れる精子もティッシュに返らず。 しかしア○ナニーについて言えば、そうは問屋が卸