自民党の石原伸晃幹事長が18日、山口県宇部市であった河村建夫衆院議員(山口3区)のセミナーで講演し、中国電力(広島市)が同県上関町に計画している上関原発について「客観的な情勢から原発新設にはなかなか賛同を得られない。この10年以内にできないと思う」と発言した。河村氏も「新しい原発を造るのはなかなか大変」と述べた。 石原氏はさらに▽東京電力福島第1原発事故後に広がっている脱原発運動を「アナーキー(無政府的)で、代替エネルギーのことを考えていない」▽東京で11日にあった脱原発デモについて「公安関係者から聞いたが、バックにいるのは革マル派、中核派、原水協(原水爆禁止日本協議会)。そういう人たちがいるのに普通の人が多く集まっている」--と発言した。上関原発予定地近くの祝島で続く反対運動についても「今来ているのは中核派で、地元の人たちは本当に少ない」と述べた。 上関原発を巡っては周南市など周辺市町の