ロイター通信によると、イラク南部マイサン県のファッカ油田をイラン軍が18日に占拠したとされることについて、イラク政府のダバグ報道官は同日、「主権侵害だ」と非難、イランに即時撤退を要求した。一方、国営イラン石油公社は同日、占拠を否定する声明を出した。 ダバグ報道官は、平和的な解決を求めると述べ、撤退の期限やイラン側が応じなかったときの対応などについては言及しなかった。 イラン側の声明は「イランの兵士はイラク国内のどの油田も占拠していない」としている。イラン軍などの正式見解は報じられていない。 イラクのハファジ内務副大臣によると、ファッカ油田は両国の係争地にあり、ここ数日イラン軍が越境を繰り返していたという。(共同)