弘末雅士『東南アジアの港市世界―地域社会の形成と世界秩序 (世界歴史選書)』 - 景風楼珍しく早めに寝たのが災いしてか、《学会で報告する際に、頭の中が真っ白になり、謝って逃げ帰る》という悪夢で２時頃目覚める。この夢は、何かの前兆か、それとも心理的なものを表しているのか…その後も眠れなかったので、一昨日借りた弘末雅士『東南アジアの港市世界―地域社会の形成と世界秩序 (世界歴史選書)』を読み始めて読了。 東南アジアの港市世界―地域社会の形成と世界秩序 (世界歴史選書) 作者: 弘末雅士出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/05/26メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (3件) を見る 当初の目的である人間と水との関係については、得るものはなかったが、それでも興味深い論点がいくつかあった。 まず、「食人」の「風説」が、どうして出てきたのかという論点は面白い。著者によれば、それは内陸部とヨーロッパ人などの外来者を介在する人間が、自らの存在を必要とさせ
