新型コロナウイルスの感染拡大で、企業の資金繰り悪化が懸念されています。 政府は、資金繰りの悪化が懸念される中小企業に対し、地方銀行や信用金庫など民間金融機関経由でも無利子・無担保融資を実施することを決め、事業継続に向けた給付金措置の創設も固まったと報道されています。 現在、中小企業の事業継続、資金繰り対策に焦点が当たっているように思われますが、日本全体で見た場合、企業の現預金保有状況はどのような状況なのでしょうか。中小企業だけが資金繰りが厳しい状況なのでしょうか。 今回は、日本全体における企業の現預金保有状況・資金繰り状況について、簡単に確認してみましょう。 調査の元データ(法人企業統計調査) 法人企業統計のデータ 所見 調査の元データ(法人企業統計調査) 日本で新型コロナウィルスの感染が確認されたのは2020年1月中旬です。 そして、内閣官房に設置された専門家会議が2月24日に「これから
![コロナショックの影響で資金繰りが厳しいのは本当に中小企業なのか? - 銀行員のための教科書](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5686ff2eb663c588d1fc244dfe031229e4d34adc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fn%2Fnaoto0211%2F20200404%2F20200404230104.jpg)