夏の甲子園出場を懸けた高校野球の地方大会が各地で行われている。開会式では選手たちが整然と入場行進するのが通例だが、昨夏、あるチームが帽子を取り、笑顔で手を振りながら歩く斬新な行進をした。高校野球では見慣れない光景に注目が集まったが、今夏は取りやめるという。背景を探ると、伝統を守るべきか、時代を反映すべきかで揺れる現場があった。 <記事の内容> ・弘前聖愛監督、慣習に違和感 ・昨夏の主将「優勝したら……」 ・青森県高野連の決断の背景 「軍隊式は合わない」 11日に開会式を迎える青森大会。青森県高校野球連盟はこれに先立ち、加盟校に対して今春、手を振るなどの行為をせず、入場行進するよう求めた。 2013年と21年に夏の甲子園に出場した弘前学院聖愛が昨夏、青森大会の開会式で「オリンピック式」の自由なスタイルで行進したことを踏まえた対応だ。 同校の原田一範監督は「納得いかない部分はあるが、ダメだと言

