第六の習慣:相乗効果を発揮する(シナジーを創り出す) 相乗効果は妥協ではない コミュニケーションの中で、何か新しい案を生み出そうとするとき、私たちがよく陥りやすいものに、「妥協」があります。これは相乗効果と呼べるものではなく、結果としては、非常にレベルの低いものです。これでは、1+1が1以下になってしまいます。 私たちがよく「交渉」と呼ぶコミュニケーションには、この「妥協」を目指したものが少なくありません。 相乗効果とは、誰かの案でもあなたの案でもなく、全く新しい「第3の案」を求めることです。1+1が3以上になるように、お互いが満足できるような解決策を打ち出すことが相乗効果なのです。 組織の中で、リーダーと呼ばれる人の役割とは、まさにこの「第3の案」を導くことにあります。メンバー間の能力を最大限に発揮させ、その能力の和をはるかに超える、チームとしての力を導く仕事こそ、現在の組織に求められて