皇室の不敬という言葉を使うのは、よほど皇室のことや歴史を知った上にした方がいい。また、世界の王室についての知識もなければならない。国際化が進むと、日本人の基準を外国人に押しつけるのも難しいし、国際的なイベントで日本の習慣を 押し通すのもほどほどであるべきだ。 保守系の人が戦前なら不敬だったといって現代人に押しつけるのも滑稽だが、一方で、どこの国でも君主であるとか皇族、元首などに払うべき敬意とされているものはあり、それを左派リベラルの人といえども無視すべきでもない。 そういう意味で、陛下の開会宣言の際に菅義偉首相が最初座っていて、途中から小池知事とともに起立した事件も浅薄な批判記事が世の中にあふれている。 たとえば、鳩山由紀夫元首相は、「天皇陛下が心ならずも五輪の開会宣言をなさったが、隣の菅首相や小池都知事は途中まで立ち上がることをせず座ったままで聞いていたことが世界に知られることとなった」