3000光年のかなたで、年老いた2つの星が“死の舞踏”を繰り広げている。最終的には衝突して、超新星になる可能性があるという。 この連星は、太陽サイズの恒星が燃えつきた後に残った中心核、白色矮星2つで構成されている。秒速595キロという猛スピードで螺旋を描きながら互いに引き寄せられており、90万年で融合を遂げると見られている。 いずれ研究が進めば、アインシュタインの一般相対性理論の検証や、すべてのタイプの超新星に共通する起源を導く可能性がある。 アメリカ、マサチューセッツ州ケンブリッジにあるハーバード・スミソニアン天体物理学センターの天文学者で、研究チームのリーダーを務めるウォーレン・ブラウン氏は、「地球サイズと海王星サイズの矮星で、地球と月の距離の3分の1程度しか離れていない。12分間で互いを1周している」と説明する。 「互いの物質が流れ込む現象が発生しておらず、相互に影響を及ぼし