米インターネット検索大手グーグルは19日、開発中の無料の新基本ソフト(OS)「クローム」の概要を発表した。シンプルさを追求し、ほとんどの作業をオンラインで行う「クラウドコンピューティング」が主体で、システムの起動時間が「わずか7秒」と軽快さをアピールした。2010年後半とした投入時期に変更はないという。 ソフトウエア最大手、米マイクロソフトが10月に発売したウィンドウズの最新版「7(セブン)」は、パソコンの性能によって差はあるが起動に29秒程度かかる。グーグルはさらに時間短縮を目指すとした。 クロームはソフトやデータ類の大半をネット上に置いて利用することを想定。記憶容量が小さい比較的低価格のパソコンでも利用できそうだ。ただ記憶装置などに一定の機能が必要となるため、クローム用に開発したパソコンでしか利用できない。対応するパソコンは東芝や米ヒューレット・パッカード(HP)などコンピューター大手