市長という役職は、「HUB」であり、「プラットフォーム」である---。2009年、全国最年少市長(当時)として初当選し、現在2期目にある千葉市の熊谷俊人市長は自らの役割をそう例える。日本を代表するIT企業の社員から市議を経て市政のトップに転身した熊谷氏。日々のTwitterで市民との対話を欠かさず、自らの選挙ではネット上にカンパ資金なども逐一開示するなど、ICTを駆使して活躍する若き自治体トップの一人だ。 その熊谷市長が中心になって千葉市が進めているのが、行政におけるビッグデータの活用やオープンデータの推進。既にスマートフォンなどを利用した「ちばレポ(ちば市民協働レポート実証実験)」も始まっている。「行政が保有するデータを二次利用が可能な形で公開し、社会が効果的に利活用できるようにすれば、新たな価値が創造できる」と意欲を見せる。 市長という役職は、「HUB」であり、「プラットフォーム」であ