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SFと本に関するamagasa99のブックマーク (14)

  • おすすめしないが俺はめちゃめちゃ好きなSF

    おすすめSFを知りたかったら、こういうリストから選んで読めばよいよね。どれを読んでも損はないよ。 ローカス賞 オールタイム・ベスト賞 SFファン度調査 SFの雑誌オールタイムベスト100版 こういうリストにはあまり入ってこないけど自分の中では特別な思い入れのあるSF作品について書くよ。 そうは言っても有名な作品ばかりなので、「隠れた名作」は期待しないでほしい。SFをよく読む人ならとっくに読んでる作品ばかりと思うよ。 『ソングマスター』オースン・スコット・カード心揺さぶる歌、とか、音楽は世界を変える、とかよく言うけど、この作品に出てくる少年はそんな比喩的な意味じゃなくてガチで歌声で人を操れてしまう特殊能力者。この作者は『エンダーのゲーム』が押しも押されぬ大人気作品だけど、音楽を長くやっている自分の中ではこっちのほうがずっと上だった。てか、カードは少年をいじめるの好きだよな。なお、古でしか

    おすすめしないが俺はめちゃめちゃ好きなSF
  • 未来を既読にする一冊『SF超入門』

    治療法がない疫病の感染者に、人は、どれだけ残酷になれるか。脅威を恐怖として煽るマスコミのせいで、防疫と差別を取り違える輩が登場し、およそ人とは思えないような残酷なことを平気で実行する。 「健康」が義務化され、不健康であることが罪となる社会では、自分の体を自分で自由にすることすらできない。健康が強制される管理社会において、最終的に支配する対象は「心」になる。 現代日の話ではなく、サイエンス・フィクションの話をしている。 物語であるにも関わらず、恐ろしいほど「いま」「ここ」を示している。コロナ差別や、背番号で健康管理をする時代のずっと前に、作品は世に問われ、エンタメの形で消費されてきた。 だから、物語が現実の形で登場するとき、「ああ、これは読んだことがある」と気づくことができる。目の前で進行する出来事に対し、「これは履修済み」として受け止めた上で、その物語を比較対象にしながら、是非を検討でき

    未来を既読にする一冊『SF超入門』
  • 『「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門』という本を刊行します。 - 基本読書

    「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門 作者:冬木 糸一ダイヤモンド社Amazonこのブログ「基読書」を書いている冬木糸一です。3月1日に、『「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門』というをダイヤモンド社から刊行することになったので、その告知文を下記につらつらと書いていきます。このブログの読者にはまず楽しんでもらえる内容なので、ぜひ告知分だけでも読んでいってください。 の外観。440ページ超えなのでけっこう分厚い SF超入門とは何なのか 「SF超入門」と銘打っているわけなので、当然SFに入門するためのになる。歴史や作家など入門といっても無数の入り口があるわけだけれども、今回はいわゆるSF小説のガイド的な内容になっている。ただ、「SF初心者はこれを読め!」といって初心者向けを語る、ガイド記事を拡張した内容とは異なるアプローチでを選んでいる。 たとえば

    『「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門』という本を刊行します。 - 基本読書
  • 『ゼーガペイン』の完全オリジナルハードSF小説が2021年に刊行予定

    『ゼーガペイン』の完全オリジナルハードSF小説が2021年に刊行予定 文 電撃オンライン 公開日時 2020年09月01日(火) 00:35 また、夏が来る というわけで、8月31日――令和に入って2度目のサーバーリセットを迎え、9月1日になりました。それとともに、『ゼーガペイン』公式Twitterアカウントにてひとつ発表がされました。 【発表】 高島雄哉さん著「エンタングル:ガール」に連なる、『ゼーガペイン』完全オリジナルハードSF最新作が2021年刊行予定!詳細は追って発表いたしますのでお楽しみに。 既刊『エンタングル:ガール』は絶賛発売中!▼https://t.co/rjcIF6mO0l#zega — ゼーガペイン 公式アカウント (@zega_official) August 31, 2020 高島雄哉さんが執筆する『エンタングル:ガール』に連なる、『ゼーガペイン』完全オリジナルハ

    『ゼーガペイン』の完全オリジナルハードSF小説が2021年に刊行予定
  • 《天冥の標》から『息吹』まで、多数の傑作SFが刊行された2019年を振り返る - 基本読書

    息吹 作者:テッド・チャン出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/12/04メディア: 単行 傑作揃いの短篇集 今年のSFでまず中心的に語っておきたいのは*1、素晴らしい短篇集が多数出たことだ。たとえばテッド・チャン『息吹』は著者一七年ぶりのSF短篇集で、『メッセージ』の題名で映画化された短篇を含む前作『あなたの人生の物語』を上回る密度を誇る傑作ぞろい。中でも表題作「息吹」は我々の世界とは仕組みが異なる異世界の生活や原理を緻密に描き出しながら、一人の科学者の脳科学・物理学の追求を通して世界の真実に至ろうとする物語で、三〇ページほどの中に世界を探求することの喜びが緻密に織り込まれている。この一〇年で読んだ中で最上の一篇である。 ビット・プレイヤー (ハヤカワ文庫SF) 作者:グレッグ イーガン出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/03/31メディア: Kindle版他、外

    《天冥の標》から『息吹』まで、多数の傑作SFが刊行された2019年を振り返る - 基本読書
  • 卜部理玲のSFブックガイド

    はじめに / RyRay / メモ:現在手に入る中国SFリスト / #00 自己紹介 / #01 最後にして最初のアイドル / #02 ケン・リュウからはじめるSF入門 / 田園の女王 / 墓師たち / 兇帝戦始 / 聖戦譜 / ムーンシャイン / 文字渦 / Φ / フル・ネルソン / リスを実装する / 断Φ圧縮 / 人喰い病 / SCP-161-JP / Goldberg Invariant

    卜部理玲のSFブックガイド
  • きみは現代中国SFの最高峰『三体』をもう手にしたか? :『WIRED』日本版 先行公開(前編)

  • Amazon.co.jp: ゲーム・プレイヤー (角川文庫 ハ 20-1): イアン・M. バンクス (著), 浅倉久志 (翻訳), Iain M. Banks (原名), 松本零士 (イラスト): 本

    Amazon.co.jp: ゲーム・プレイヤー (角川文庫 ハ 20-1): イアン・M. バンクス (著), 浅倉久志 (翻訳), Iain M. Banks (原名), 松本零士 (イラスト): 本
  • 人類、生き延びすぎにもほどがある──『天冥の標Ⅹ 青葉よ、豊かなれ PART1』 - 基本読書

    天冥の標? 青葉よ、豊かなれ PART1 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 小川一水出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/12/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るまさかまさか当に天冥の標が完結する時がきてしまうとは……。この世は何があるのかわからないから突然小川一水が死ぬ可能性もあるがそれはそれとして二巻までの原稿はあるし三巻の原稿もほぼあるはずだからもう完結は期待していいだろう。天冥の第一巻を読んだ時から、小川一水が凄まじい結末を見せてくれるであろうことを微塵も疑ったことはなかったが、このXのPART1の出来はそれをはるかに上回る〝何か〟がこの先に待ち受けているのではないかと、そう実感させてくれる出来だ。 ちなみにこの記事では未読者向けの紹介など全然なく、完全にPART1の内容はネタバレしていくのでそんなかんじで……。9巻まで読んで僕の頭を支配していたのは「

    人類、生き延びすぎにもほどがある──『天冥の標Ⅹ 青葉よ、豊かなれ PART1』 - 基本読書
  • ニール・スティーヴンスン “七人のイヴ” - three million cheers.

    “Seveneves” 2015 Neal Stephenson 原書は全一冊だけど、邦訳は第1部/第2部/第3部のそれぞれに分冊して全三巻での刊行。合計で1,000ページ以上に達する。 第2部と第3部の変化は巨大。第1部と第2部の間ではそれほど変化はなく、漸進的に移り変わっていく感じ。第2部の後半から急加速的に転落していき、ひとつの極限点に達してそのまま第3部への激変につながっている。 あらすじをひとことで言えば、人類規模でのサバイバル。 あるとき何らかの宇宙的事象によって月が破壊されてしまうところから物語が始まる。物理計算の結果、月は衝突と細分化を繰り返し、やがて無数の隕石となって地球に降り注ぐことが判明。この隕石雨で地球上の生物は絶滅すると予測されたため、既設の宇宙ステーションを中核として軌道上に集住施設を構築し、限られた人類だけでも生き延びさせよう、という全人類合同のプロジェクト

  • 今年も素晴らしく質が高い年刊日本SF傑作選──『プロジェクト・シャーロック』 - 基本読書

    プロジェクト:シャーロック (年刊日SF傑作選) (創元SF文庫) 作者: 大森望,日下三蔵出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2018/06/29メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見るはい、毎年恒例日のSF短編から質の高いものを選びぬいた年刊傑作選が今年も無事刊行。今年で11年目だそうな。特にこの数年に関しては毎年毎年質が高く、質が高いだけではなく作品のばらつき、広がりもあって満足感は高まるばかり。今回も新鋭からベテランまで読み応えのある作品が揃っているので、早速紹介していこう。 ざっと紹介する トップバッターである上田早夕里「ルーシィ、月、星、太陽」はホットプルームの上昇によって大陸での大噴火が引き起こされ、地球全体を覆った粉塵によって地球環境が激変した未来を舞台にした一篇。大傑作『華竜の宮』、『深紅の碑文』の続篇にして、すでにその姿を消した旧人類から未来を託さ

    今年も素晴らしく質が高い年刊日本SF傑作選──『プロジェクト・シャーロック』 - 基本読書
  • ビル・ゲイツが絶賛しオバマ前大統領が楽しんだ本格宇宙SF──『七人のイヴ Ⅰ』 - 基本読書

    七人のイヴ ? (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) 作者: ニール・スティーヴンスン,日暮雅通出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/06/19メディア: 新書この商品を含むブログを見るサイバーパンクの傑作として名高い『スノウ・クラッシュ』、ナノテクの発達によって変容した文明社会を描き出す『ダイヤモンド・エイジ』などでその名を世界に轟かせたニール・スティーヴンスンによる格宇宙SFがこの『七人のイヴ』である。 早川書房からのリリース文では『マイクロソフト創業者のビル・ゲイツが「思考を喚起する圧倒的な面白さ」と自身のブログで絶賛。また、任期中のオバマ前大統領が夏に楽しんだ1冊だと公表したことでも話題となった全米ベストセラーです。』とあり、え、それは当にSFなの? と疑問に思ったぐらいだったが、月が突如として7つに分裂して以後の、人類の存亡をかけたサバイバルを描く純然たる傑作(今のとこ

    ビル・ゲイツが絶賛しオバマ前大統領が楽しんだ本格宇宙SF──『七人のイヴ Ⅰ』 - 基本読書
  • 共感によって繋がった"悪の勢力"vs賄賂も脅迫も通用しない選りすぐりの"善の勢力"──『マルドゥック・アノニマス』 - 基本読書

    能力者同士の”勢力”間の争いを描いてきた『マルドゥック・アノニマス』もついに第三巻。一巻も二巻もドチャクソおもしろかったけれども、三巻はその遥か上をいく面白さだ。二巻ですでにギア・フルスロットルだと思っていたが、あれはまだまだ序の口であった。三巻に至っては、アホほどおもしれえ、なんだこれはなんだこれは……と呆然としながら読み進めてしまった。おもしろすぎて頭痛がしてくるぐらいだ。 huyukiitoichi.hatenadiary.jp この『マルドゥック・アノニマス』については、すでに『マルドゥック・スクランブル』全三巻、『マルドゥック・ヴェロシティ』全三巻の冊数を超えていくことがもう確定しているわけだけれども、現時点ですでに、冲方丁のすべての作品を合わせた中でも最高傑作になるんじゃなかろうかと期待してしまう(いや、アニメ脚ゲームシナリオあるしシュピーゲル・シリーズもあるし、”最高”を

    共感によって繋がった"悪の勢力"vs賄賂も脅迫も通用しない選りすぐりの"善の勢力"──『マルドゥック・アノニマス』 - 基本読書
  • 人類の生存圏を脅かす"新しい時空との対決"を描くイーガン最新刊──『シルトの梯子』 - 基本読書

    シルトの梯子 (ハヤカワ文庫SF) 作者: グレッグイーガン,Greg Egan,山岸真出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/12/19メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見るイーガンの新刊、文庫である。ただし原書の刊行は2002年。それはつまり15年間時をあけての邦訳刊行になるわけだ。無名の作家ならともかく、あのイーガンがここまで翻訳されていないということは、それはつまり単純につまらないからなのではないか?? と疑っていたのだけれども、読んでみたらこれが抜群におもしろい書の刊行は時期的にいえば『ディアスポラ』のあと、『白熱光』のまえといったタイミングで、イーガンが異なる物理法則に支配された新宇宙の創造、ハードな世界構築の方へと傾倒していく序章のような立ち位置につけている。データ化された人間たち、死の概念の変化とアイデンティティの同一性への不安、どこまでもハー

    人類の生存圏を脅かす"新しい時空との対決"を描くイーガン最新刊──『シルトの梯子』 - 基本読書
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