「公共交通機関が本当にダメなんです」 こういう話をすると大抵の人に「え、なにそれ?」という反応をされるのだけれど、実際問題ダメなのだから仕方がない。 電車の人いきれ、椅子に座ると当たる他人の肩、近すぎる人との距離感、乗り換えを気にしながら過ごすあの時間。すべてが、どうやら僕には向いていないようだ。そんなことに最近気づいた。 僕は現在週の半分を営業マンとして、もう半分は文章を書いたりして暮らしているのだけれど、営業マンの仕事による消耗がやけに激しい。 僕は営業の仕事を「天職」とまでは思わないけれどそれなりに気に入っているはずで、同僚も上司もとても感じの良い人たちなのに、一日を終えるとどうにも疲れ切っている。洗濯をする余力すら残っていない。飼っているカメの水替えをしてエサをやるにも気合いを入れて椅子から立ち上がる必要がある。これはどうもおかしいと感じていた。 そんなわけで、ちょうどいいタイミン