夢と現実・生きている者と死んでしまった者・そしてアイドルとファン。 これまでもアイの両親・親友の小糸など「関係性の分断」に焦点を当て続けてきた『ワンダーエッグ・プライオリティ』。決して交わる事の無い両者の”分断”と、その一線を越える事の意味。 そうしたテーマが「アイドルとファン」の関係性に付随する潜在的な”分け隔て”によって、より鮮明な画として描き出されたのがこの3話だったのだと思います。 冒頭、(これは後の展開で明かされる)元ジュニアアイドルだったリカが”夢の世界”でワンダーキラーを倒す場面から始まり、彼女にとっての「救う対象」として「ちえみ」が映されます。彫像化したちえみから滲み出る手汗・彼女を「デブ」と罵るリカの露悪的な態度。そんなリカの表面上の「悪さ」とは裏腹に、一面に広がる美麗な花のロケーションは、”夢の世界”が「夢の主が持つ潜在的な想い」が具現化したものであると考えれば、リカの
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