※本記事は『グリッドマンユニバース』のネタバレを含みます。未視聴の方はブラウザバックを推奨いたします。 時系列的には『SSSS.GRIDMAN』の本編の後のストーリーとなる本作では、『SSSS.DYNAZENON』と世界観が混ざり合うマルチバースを舞台とし、本編における〈創造主/被造物・現実/虚構〉のテーマを再構築しながら、新たな解釈を提示するような作品でした。 とりわけ、『SSSS.GRIDMAN』において描かれたメタフィクションのテーマは冒頭から既に端を発しています。先ずは「六花・内海が学校の文化祭の出し物として、演劇をすることになり、かつて自らが体験したあの日々──グリッドマンと共に戦った2ヶ月間──をベースとして脚本を作る。戦いが終わった後、その2ヶ月間の記憶を失っている裕太もまた、脚本作成に加わる。」というメインプロットそのものがメタ要素であることには疑いの余地はありません。 裕