先日とある知人から「これまで色んな専用ロッドを手掛けてきた塚もっさんが、自分のブランドでバーサタイルって、それって進化なの?退化なの?」と聞かれ、そういえばあまり他人の評価とか、自分がどう思われているかとか気にしてなかったなあと今更ながらに思いました。 なので今回はここに至った自分の中の心境を少し語ってみたいと思います。 確かにこれまで手掛けてきたロッドはどれも専用色が強い売り方をされてきたように思います。しかしそれはそれまでの日本の市場に欲しいと思ったロッドがなかったからで、かといって海外物の大雑把な作りの物は日本の釣り場で使うには繊細さが足りないなあと感じるものばかり。なので一見専用色の強い特殊なロッド達に見えても、その根底にあるのは「使い易い道具」でした。 そう使いこなせば特別な力を授けてくれるスペシャルなアイテムではなく、普通に使い易く、2、3日連続で使っても疲れない手足のような道