元祖・育成の星。 そんな異名をとった左腕投手だった。茨城県出身でつくば秀英高校から2006年育成ドラフト1位でソフトバンクに入団。その後支配下登録を勝ちとり、一軍で通算29勝をマークした。 多くの“史上初”を成し遂げるも、20年に戦力外 「育成出身史上初」と球史に名を刻んだことも少なくなかった。10年6月24日、日本ハム戦に先発して9回途中1失点に抑えてプロ初勝利。これがパ・リーグ育成出身初の勝利投手だった。また、その後2勝目はロッテ・成瀬善久、3勝目では日本ハム・ダルビッシュ有との投げ合いを制したことで「エースキラー」とも称された。 11年5月20日の阪神戦ではパ・リーグ育成出身初の完封勝利。そして同年に中日と対戦した日本シリーズでは第5戦に先発して6回無失点と好投し、パ・リーグ育成出身初の日本シリーズ勝利投手にもなった。さらに12年には両リーグの育成ドラフト出身選手として初めて規定投球