イントロダクション 2019年、フランス。発表と同時に賛否両論を巻き起こした一冊の小説がある。 身分を隠して、2年間、娼婦として 活動した気鋭の女性作家エマ・ベッケルの自伝小説『La Maison』だ。大胆すぎる取材方法にフェミニストから激しく批判も浴びるが、同時にアンダーグラウンドで生きる女性たちのリアルな姿が大きな共感を呼び、世界 16ヵ国で大ベストセラーに。完全映画化に向けて、主人公に抜擢されたのは小栗康平監督作『FOUJITA』(15) のユキ役や、セドリック・クラピッシュ監督『パリのどこかで、あなたと』(19)等で日本でも知られ、ファッションモデ ルとしても人気急上昇中のアナ・ジラルド。パリの老舗キャバレー「クレイジーホース」で2ヶ月間トレーニングを行い 本作に体当たりで挑んた。監督には原作者からの強い希望で『ワンダーボーイ』(19)で熱い注目を浴びる気鋭の女性監督 アニッサ・ボ