週刊少年サンデー(小学館)の編集長に市原武法が就任してから早5年。就任時には「サンデーを大改革する」という所信表明を誌面で発表し、読者からは大きな注目を集めた。コミックナタリーでは就任時にも「新人育成に力を入れる」という新たな編集方針について話を聞いたが(参照:週刊少年サンデー特集、新編集長・市原武法インタビュー)、編集長就任から5年の節目を迎えた今年、再び市原編集長にインタビューを実施。「少年マンガは農業だ」と語る市原編集長が、「サンデーを日本最強のマンガブランドにする」という夢を叶えるため、これまでとこれから、どのような思いで編集長として改革を行っているのか聞いた。また注目の連載作品や、「名探偵コナン」の人気スピンオフ作品の裏話についても語ってもらっている。インタビューの最後には現在サンデーで連載されている全作品を紹介しているので、“今のサンデー”が気になった人はこちらもチェックしてほ
記者をやっていると「書きたいけど書けない」という状況にも出くわす。 大半は「書かれる側」に配慮して、というパターン。 これは読者の皆さんにも想像はつくかもしれない。 もうひとパターンある。 それは「自分が関わりすぎていて書けない」だ。 ファンの皆さんが読みたいのはやはり、アスリート本人のエピソードだと思う。その描写に、あくまで「媒介者」でしかない記者が写り込むのは避けるべき。多くの記者がそう考えている。 ただ、記者が写り込むことによるマイナスと、書いた時のインパクトとで、後者が上回りそうな時もある。 天秤にかけて、書いた方がいいのではないか、と悩む。原稿の仕上がり直前まで、その要素を削ったり、また書き込んだり…と。 今回は書かせていただくのは、記者人生の中で最も悩んだケース。 それは新聞記者生活の最後の日のことだ。 よりによって、現場から書く最後の原稿について、僕はものすごく悩むことになっ
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