"2.5次元"と呼ばれる、漫画・ゲームなどが原作の舞台やミュージカルが、女性を中心に人気を博している。Amazonの「舞台・エンターテイメント」ランキングでも、10位中5つが舞台『弱虫ベダル』など2.5次元関連のDVDだ(2015年8月8日現在)。人気の理由はいったいなんなのか、批評家・映画史研究者の渡邉大輔氏がメディア文化論から分析する。(リアルサウンド編集部) ■「ポストSNS時代」の消費構造を象徴するコンテンツ 近年、「2.5次元」と総称されるライブ・パフォーマンスがポップカルチャーのなかで大きな盛りあがりを見せていることはすでに広く知られています。「2.5次元」とは、「2次元で描かれた漫画・アニメ・ゲームなどの世界を、ミュージカルなどの3次元の舞台コンテンツとしてショー化したもの」のことです。 そもそも漫画・アニメを原作(原案)とした舞台パフォーマンス自体は、1970年代なか
