本来食べられるものが廃棄される「食品ロス」。先月明らかになった廃棄食品の横流し問題で、その一端が浮かび上がった。製造から流通へ至る過程で、どんな理由で食べ物はごみになるのか。その現場を取材した。 「安全・安心追求しないとお客さんは離れる」 西日本にある大手製麺会社の工場。機械で袋詰めされた大量のうどんやそばが、ベルトコンベヤーに流れている。重量計を通過した麺の袋が時折、自動的に棒ではじかれ、横のかごへ落ちていく。 この会社では、1袋約200グラムのうどんの場合、袋に入れた麺の量が規定よりわずかでも少ないか、20グラム以上多いと「規格外」として廃棄に回す。1日に出る食品ごみの量は平均300~500キロ。多い時はその約半分が、量の過不足によるものだ。 開封して入れ直せば無駄にならないが、菌の数値が若干上がる。衛生面と手間を考えて処分しているという。工場責任者は「捨てたくはない。でも安全・安心を
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