【ロンドン1日時事】アフリカ東岸沖の島国コモロ沖に153人乗りのイエメン航空機が墜落した事故で、唯一の生存者とみられる少女が、飛行機の残骸(ざんがい)につかまりながら10時間以上も漂流していたことが、父親の話で明らかになった。この10代前半の少女は泳げず、救命胴衣も身に着けていなかったという。 報道によると、少女はマルセイユ在住のバヤ・バカリさん。母親と一緒にコモロに向かう途中で事故に遭った。父親はパリから英メディアの電話取材に応じた。 それによると、バヤさんは近くにあった機体の破片にしがみ付きながら助けを待った。流れ出た燃料のため破片の表面が滑りやすくなっており、何度も海中に落ちそうになったという。周囲には遺体やスーツケース、衣類、パスポートなどが散らばっていた。 父親は「娘があんな状況から抜け出せたとは信じられない。神様のおかげだ」と話した。医師によると、バヤさんの意識はしっかり