公理的集合論(こうりてきしゅうごうろん、axiomatic set theory)とは、公理化された集合論のことである。 集合の公理系[編集] ツェルメロ=フレンケル集合論(ZF公理系)[編集] 現在一般的に使われている集合の公理系はZF (ツェルメロ=フレンケル) 公理系、またはZF公理系に下で述べる選択公理(Axiom of Choice)を加えた ZFC公理系(Zermelo-Fraenkel set-theory with the axiom of Choice)である。ZC, ZでそれぞれZFCおよびZFから置換公理を除いたもの、Z-, ZF-, ZC-, ZFC- で各体系から正則性公理を除いたものを表す。キューネンは『The Foundations of Mathematics』で「初等数学のほとんどはZC-での中でなされる」と述べている[1]。 基本的なZFの公理[編集]