機能体的人間関係と 共同体的人間関係について マイエッセイのページへ 新聞に載っていたある話。 ある老人夫婦が、混雑する駅で長距離切符を買う時のこと。たくさんの人が列と作って並んでいる。その老人夫婦の順番となった。切符を買おうとした夫は、駅員に対して「今度息子のところへ行くことになって・・・息子が来いと言うもんだから・・・」なかなか目的地を言おうとしない。いらいらしている駅員の姿。とっさに、妻が切符を買うのとは関係のないことを言い始めた夫をしかり(妻自身の表現)、目的地と日時だけを駅員に言って切符を購入した。妻がいうには「若い人たちは忙しい。要件だけをさっと言って切り上げなければならない。私たちもかつてはそうだった。年寄りはひまだからといってそうした若い人たちの邪魔をしてはいけない」とのことであった。 人間関係には、大雑把に分けて、機能体的人間関係と共同体的人間関係がある。前者は、人間はあ