それが現実。人類社会も栄えたりとはいえせいぜい万能くらいで、全能からは遥かに遠いし、いはんや人間一人の領分をやといったところだ。まあもちろん、これは「だから仕方がない」と開き直るための結論ではなく、「じゃあ次の世代のために人類社会の限界を 10,001 能くらいに引き上げておきましょうかね」という努力の前提として挙げられるべきものではある。 たとえば、男性があまり親しくない女性に対して「あなたパンツが見えてますよ」と(関係者全員)無傷で指摘する方法は、たぶんいまだ人類の誰からも編み出されたことがない。まあ現在でも、これがモヒカン族同士とかの場合であれば、 モヒカン男「あなたのパンツが見えていますね」 モヒカン女「なるほど、私のパンツが見えていますか」 で解決できるのかもだが。地表は平らではないので、なかなか標準的な指摘作法というふうにはいかない。誰かが居心地悪くなったり、または悪者になった
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