愛忠人(えちゅうど)、烈侍(つよし)、左右(さすけ)-。キラキラネームと呼ばれる読めない名前が子供につけられ、小児科医や幼稚園の先生たちを混乱させるようになって久しいが、月日は過ぎ、今は大学関係者を混乱させている。そのキラキラネームは、これからさらに増える見通しなのだという。 東京都内の私立大学教授は「ここ数年、キラキラネームは少しずつだが確実に増えている。授業で下の名前を呼ぶことは少ないが、事務方は混乱しているようだ」と話す。 別の都内の私大教授もキラキラネームによる混乱を懸念する。「付属高校で話題になっているのだが、来年あたりから本格的に大学に進学してくるらしい。学年によっては生徒の3割くらいは読めない名前という話もある」という。 命名研究家の牧野恭仁雄(くにお)さん(72)は四半世紀にわたって各地で子供の名付け相談を行ってきた。「平成に入ったころから、おやっ?という読めない名前を目に