大相撲初場所13日目は20日、東京・両国国技館で行われ、東十両3枚目の宇良(24=木瀬部屋)が奇手「たすき反り」を決めた。日本相撲協会の資料によると、1952年(昭27)1月の春場所に常の山が大内山に決めているが、決まり手を発表するようになってからの十両以上の取組では史上初めて。宇良は学生時代に「居反り」を得意としたことでも知られる業師。 たすき反りは、相手の差し手の肘を抱えて、その腕の下にもぐり込み、一方の手で相手の足を内側から取って、たすきを掛けるようにして後ろに反って倒す珍しい技。宇良は天風の左腕を取りながら体を反って豪快に土俵に沈めて3敗をキープ。十両の優勝争いトップに並んだ。