新保吉伸。滋賀県南草津の精肉店「サカエヤ」の店主だ。細かいことを抜きにして紹介すると「唯一無二の精肉店店主」である。人によっては「日本一」という人もいるし、「肉の神様」という人もいる。 だがそんな新保さんも十数年前には辛酸をなめた時期があった。2001年9月に起きたBSE禍。当時を知る人なら、いかに当時の牛肉業界に逆風が吹いたか覚えているだろう。すべての焼肉店に閑古鳥が鳴き、牛肉関連のビジネスが次々に頓挫していった。 当時、サカエヤは「近江牛専門」の精肉店だった。現在では、北海道の完全野生放牧牛「ジビーフ」、東海大学(熊本)の「あか牛」、吉田牧場(岡山)の役目を終えた乳牛のブラウンスイスなども扱うが、20年前は黒毛和牛専門の精肉店だった。 だが牛肉業界を襲ったBSEが新保さんとサカエヤを変えた。BSE禍を受けての新保さんの行動が、いまのサカエヤにつながっている。いま逆風にさらされているすべ
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