今年も「ダ・ヴィンチ」ほかの「年間ベストマンガ」的な企画にいくつか答えたんだけれど、答えたあとになってから、吾妻ひでお『便利屋みみちゃん』を入れてもよかったかなと思った。 ほかにもあれこれ迷ったものはあって、たとえば、よしながふみ『大奥』は入れたかったんだけれど、宝島社の「このマンガがすごい!」だと今年は「オトコ編」にしか答えていないので、入れることができないし、「ダ・ヴィンチ」だと自分を含めて六人の選者がいて、他の選者のひと、具体的には藤本由香里さんが推すだろうからかぶりは避けようという判断が働いた。 もっとも、多少かぶりがあったほうがいいですよと担当さんには言われていたけれど、それも「多少」であって、もし『大奥』を入れていたら、ぼくだけがあげている作品というのがなくなってしまっていた。『鈴木先生』はOHPの芝田隆広さんと重なっていたし、『げんしけん』は夏目房之介さんと重なっていた。 ち