松戸市が,HPの仮想デスクトップ(VDI)ソリューションを採用し600台のPCをシンクライアントに置き換えた。その狙いは,情報セキュリティ強化と運用負荷の軽減を同時に実現すること。結果として,クライアント環境全体のコストを削減し,ユーザーの利便性も向上させるというものだ。さらに,IT基盤全体の最適化と事業継続性強化までも視野に入れている。仮想デスクトップ環境の先進事例を紹介しよう。 PC環境の課題解決に向けて,仮想デスクトップの導入を決断 48万人の人口を擁し首都圏有数の生活都市として成長を続ける松戸市。江戸時代には水戸街道の宿場町として栄え,現在はJR常磐線,武蔵野線,新京成線,東武野田線,流鉄流山線,北総線が運行する交通至便なエリアとして人気を博している。松戸市は,「子育て・教育・文化を軸とした都市ブランドづくり」および「人と人とのつながりを大切にした地域コミュニティの創造」を政策の柱