接続保留問題があぶり出す固定価格買取制度の欠陥 北海道、東北、四国、九州、沖縄の各電力会社が再生可能エネルギー発電設備の接続申込みに対する回答を一時的に保留するなどし、混乱が広がっている。 今回の混乱を招いたのは誰の責任なのか。接続保留問題で非難や怒りの声を上げている人々は、個人や中小の事業主体がメインだ。「早い者勝ち」原則のこの全量固定価格買取制度の下で、早めに国から設備認定を受け、さらに系統接続するための電力会社からの「供給承諾」を既に受けている大手事業者には影響はない。大手事業者の中には、全量固定価格買取制度よりも前から再生可能エネルギーを導入しようとしていたプロの事業者もいるが、その事業者連は再生可能エネルギー導入についてはそもそも系統の容量がネックになることは十分認識しており、今回の事態に至ることも想像していただろう。だからこそ、容量が限界を迎える前にできるだけ早めに供給承諾を受