◇台風18号 今回、避難指示・勧告は、近畿2府4県だけで約50万世帯、約120万人と異例の規模となった。京都市では約30万人に避難指示・勧告が出たが、実際に避難したのは約0.8%の2489人。大阪市は避難勧告した約30万人のうち0.3%未満の867人だった。マンション上層階や住宅2階などに避難した人が多かったなどの背景がある一方、「避難所が分からない」「避難勧告と指示の違いが分からない」などの声も目立ち、住民の意識向上に向けた取り組みの必要性も浮き彫りになった。 【写真特集】台風18号、初の特別警報 本州縦断、広範囲で被害 ■避難所分からず 大和川決壊の恐れから避難勧告が出た大阪市南部では「避難所が分からなかった」と話す住民が目立った。同市住之江区の女性(27)は「初めてなのでどこに行けばいいか分からず、4カ所目でやっと避難所にたどり着いた」。住吉区の無職女性(69)は「自治会の班長